張飛(字は翼徳)は劉備・関羽と「桃園の義」を結んだ豪傑。身の高さ八尺、豹のような頭に大きな眼、声は雷鳴のごとく、巨大な矛を振り回して敵兵をなぎ倒す。長坂坡でまたも曹操軍に追いつめられた劉備は、大乱戦のすえ敗走。そのとき、劉備の家族を捜す趙子龍を援護して、ただ独り長坂橋に立ちふさがる張飛の雄姿に、さすがの魏軍も胆をつぶす・・・。