趙雲(ちょううん)、字は子龍(しりゅう)、威風堂々たる槍の名手である。長坂の戦いで魏軍の猛攻から逃れた劉備、あとに残された主君の妻子を救うべく、趙雲は火中に躍りこむ。九死に一生を得て救った劉備の子阿斗(あと)を懐に脱出しようとした刹那、敵兵が「趙雲、寝返ったり!」の虚報を放つ・・・。だが張飛(ちょうひ)の援護で事なきを得、その後、趙雲は蜀の「五虎大将」の一人に数えられた。