この画像は中国河南省朱仙鎮で製作された「門神年画・文臣武将」(一対・45cm×30cm)の武将です。製作者の名はわかりませんが、色彩豊かなこの武将は躍動感溢れており、いかなる悪鬼であれ、一歩も門の内に入れまいという気迫が感じられます。海を越えてきた一冊の中国美術書籍により、私はこの武将と出会いました。異郷の民間芸術に触れたときの心楽しい世界――いかがですか?(『中国門神画』嶺南美術出版社より)
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年画について...
●手刷り年画--------------------------------------------------------------- ※年画とは、農民を中心とする民衆の世界で、来るべき新しい年の幸福・豊作・金儲けなどを願って、門や入口の戸や居間の壁などに貼る版画(手彩色だけのものもある)をさしていう。一般にその色彩は鮮やかで、表現される内容は日常生活・労働・生産・教育・説話・伝説から芝居・花鳥もの、あるいは“反帝愛国”などの思想ものまで幅ひろく、社会生活のあらゆる面が反映されている。 ●年画の起源--------------------------------------------------------------- ※年画の起源は「門神」(門を守る一対の神像の絵)にあり、その歴史は漢代にまでさかのぼる。とくに仏教が盛んになった唐の頃から、貴賎を問わず吉祥を題材にした年画が盛んになりはじめ、宋をへて明清の時代に最盛期をむかえた。生産地でいえば四川の棉竹、天津の楊柳青、河南の朱仙鎮、山東の楊家埠、蘇州の桃花■(土+烏)などで、近代以後になると山西の臨■、陝西の鳳翔、河北の武強、広東の仏山なども知られるようになった。 ●蘭花堂取扱年画----------------------------------------------------------- ※蘭花堂取扱年画は、現地で入手してきた物がほとんどです。1、2枚限りの年画もございますので、売切れの際にはご容赦下さいますようお願い申し上げます。蘭花堂店舗には、約50種類の中国各地で生産された年画を収蔵・販売しております(Web蘭花堂美術書籍部門でも販売しております)。お近くにお越しの際には、お気軽にお立ちより下さい。なお、年画は1枚1枚手で刷ったものです。同じ版木でも色や刷り具合が若干異なるものがあります。ご了承ください。 蘭花堂年画ギャラリー ------------------------------------------------------- ●蘭花堂提供アニメーション 中国人版画家 ◆張培礎と蔡兵の合作名は「司馬漢」 |
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